――長い長い時を越えて――
――まだ伝わらないこの想いを――
――この時計に奏でよう――
――この永遠の世界のページは――
――夢幻を奏でる物語――
――この世界を繋ぐ鍵は――
――キミが持っている――
――さあ未来を築こうその鍵で――
――終わりは誰も知らない物語――
――永遠の雪が融ける日がいつか来る――
――この願いが叶いますように――
「永遠、夢幻……そんな終止符のない世界なんて……」
少女はクスッと笑う。
「絶対に存在しないんだよ」
星空の世界で髪を靡かせながら、
「ね、兄さん……」
その空色の瞳に涙を浮かべ、
「だってもう私は助からない身体だから……」
少女はそう呟いた。